演奏家のもっとも大切なこととアジャイル

NHK-BSでバレンボイムのピアノレッスンをやっていて
これが非常に面白かった。彼は音楽的な内容を非常に的確な言葉で説明するのが
とてもうまい人だった。グルメ番組で料理を無内容な言葉で形容するのとは大違いで
生徒の演奏の直後に、自分自身ピアノでポイントとなるフレーズをさまざまに演奏しては
恐ろしく論理的な言葉で説明を加える。まるで料理対決番組で採点者が単に
「おいしうございました」というのではなく、この汁の味は深みが足りないから
わたしならこういうダシにすると言いながらその場で即興で味を示し、しかも
的確な日本語でなぜこの味である必要があるのかを説明する、といった按配である。
バレンボイムの指導自体がひとつの美しいパフォーマンスになっている。

その中での注目の一言:


  演奏家としてもっとも重要なことは、演奏の際に恒常的に変化できる体勢で居ること


これはまさにアジャイル開発の教え「変化を抱擁セヨ」そのものじゃあないか。。。