遊びをせんとや生れけむ

親戚が子供を連れて来訪。小学5年の男の子と小学2年の女の子。
兄妹で非常に仲がよい。近所の公園の雑木林で一緒に鬼ごっこ
久しぶりに追いかけっこをした。木を支えに180度回転しようと試みて
尻もち。手で受身をとり泥だらけに。実に爽快。

梁塵秘抄の歌が思い出される。


遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけん
遊ぶ子供の声聞けば
我が身さへこそゆるがるれ


こんな歌が日本の中世で生まれたというのが奇跡のようである。
ちなみに、梁塵秘抄とは、歌のあまりのすばらしさに
梁の上の塵さえも打ち震えるほどだ、という意味だそうだ。
いま調べて初めて知りました。しかも歌い手は遊女なんですね。
神に歌舞音曲を捧げる巫女から生じたアソビメとしての遊女。


知り合いの子供と遊んでいて、
安倍首相の憲法改正宣言や御手洗キヤノン会長の財界ビジョン
の内容を思い起こし、暗澹たる気持ちを抑えながら、
安直な思い付きで事を始めるのではなく、
本当の日本の伝統に学ぶことから始めてほしい


と切に思ったことであった