ほん

三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』三浦祐之『金印偽造事件』

ひさしぶりに小説を読んだ。半年ほど前に読んだ川上弘美いらいである。 『古道具 中野商店』と同じような雰囲気の小説が読みたいなと思い、 三浦しをんを芥川賞作家だと勘違いして、本書を手に取ったのであった。 各章ごとに挟まれる下村富美の劇画風イラス…

塩野七生vs司馬遼太郎

毎日新聞2006.12.17日曜版より ...司馬は戦国大名でも,幕末の志士でも,もっぱら,権力を得ようとする者たちを描いた。権力奪取後の領国経営や国家の運営については,あまり関心を抱いていない。源頼朝や徳川家光,伊藤博文,山県有朋らの生涯を描くのに熱…