歴史

ドーダ理論を語用論に適用すると『煩悩の文法』になる

今わたしが注目する鹿島茂さんの世界最強のセオリーがドーダ理論である。http://www.amazon.co.jp/gp/product/4022503025/ 「ドーダ」とは「自己愛に源を発するすべての表現行為」のこと。 世の中の人間は上から下までみんなドーダを人に発することを生きがいに…

2007年のマイベスト本

あけましておめでとうございます。 今年はぜひともScalaおよび関数型言語の日本における実践元年にしたいものです。昨年出版され読んだ本の中から勝手にベスト3を発表。 ●まずは一般書に関してのベスト3。 1.生物と無生物のあいだ 福岡伸一 講談社現代新書…

三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』三浦祐之『金印偽造事件』

ひさしぶりに小説を読んだ。半年ほど前に読んだ川上弘美いらいである。 『古道具 中野商店』と同じような雰囲気の小説が読みたいなと思い、 三浦しをんを芥川賞作家だと勘違いして、本書を手に取ったのであった。 各章ごとに挟まれる下村富美の劇画風イラス…

神社の系統樹 ―― 新書で2冊も

三中大先生日録からの引用です。 http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/diary.html 戸部民夫『神社のルーツ:血統から探る「神様ネットワーク」』(2006年12月26日刊行,ソフトバンク・クリエイティヴ[ソフトバンク新書026], ISBN:4797333626)各「神社ク…

宮崎市定翁が見立てる明治維新における薩長の功罪

宮崎市定『古代大和朝廷』ちくま学芸文庫には不思議なことに、一番最後に 「幕末の攘夷論と開国論--佐久間象山暗殺の背景」 という論文が入っており、これが歯に衣着せず宮崎節が炸裂していて痛快である。 日本の幕末維新史は、長い間、いわゆる明治の元勲た…

中国とのつながり3題:中華街,阿片王,日中戦争

○中華街 ひさしぶりに横浜中華街に出かけた。非常に賑わっていた。異常に占い屋が繁盛していた。妻が蒸し料理に使うための「虫かご」ならぬ「蒸籠(せいろ)」を安く調達するために一緒に行ったのだった。昼には台湾料理「青葉」で飲茶,夕食に広東料理「翠…