西郷信綱『梁塵秘抄』ちくま文庫p.26
によれば、
クルト・ザックス『音楽の起源』において
音楽史家はいう、
「<歌う>ということは、胃から頭にいたるまでのほとんどすべての筋肉の働きを必要とし、さらに未開人の場合には手や腕までが用いられる。原住民は、手を動かせないように固定されてしまうと、歌えなくなってしまうことが多い。歌うということと腕の運動とは非常に密接な関係があるので、古代エジプト人は<手で遊ぶ>という意味の記号で<歌う>という意味を表現した」
そして、西郷自身の説として
日本語のウタも手を拍つのウツと関係があるはずだ。
と言っている。非常に興味深い。