ドーダ理論を語用論に適用すると『煩悩の文法』になる

今わたしが注目する鹿島茂さんの世界最強のセオリーがドーダ理論である。http://www.amazon.co.jp/gp/product/4022503025/ 「ドーダ」とは「自己愛に源を発するすべての表現行為」のこと。 世の中の人間は上から下までみんなドーダを人に発することを生きがいに…

最近でた本メモ

まだ読んでないどころか買ってもいない、一部出てもいない。。。 なんだかずいぶん面白そうな本が多い気がする。 ○ソフトウェア関係 ・インターフェース指向設計 アジャイル手法によるオブジェクト指向設計の実践 Ken Pugh オーム社 ○建築・都市 ・シュリン…

みすず08年3月号と中井久夫のSSM(丸山ワクチン)談義

元ウィルス研究者にして精神科医の中井久夫がその人気連載において「臨床瑣談5 SSM、通称丸山ワクチンについての私見」を書いている。これで丸山ワクチンのことを専門家はSSMと略すとはじめて知った。あの信頼に足る中井久夫の言葉として語られる丸山ワクチ…

『いける本いけない本』第8号2008夏号ほか出版社系冊子がおもしろい

あの大きな本屋に置いてある無料の小冊子(ムダの会発行・トランスビュー発売)の1つである。 「いける本・いけない本 大アンケート」もいけている。20人に対して18ページ! 私も結構愛読する社会学者 大澤真幸の新作に対するものを含め結構辛口評もあって…

故デビッド・ボームのなぜか新刊『ダイアローグ』が

なぜか今頃草稿の中から発掘されて英治出版から出ているのに なぜかニューサイエンスっぽくなくて なぜかハーバマスのコミュニケーション的行為の理論ばりにマトモで なぜか受けているらしい。。。 ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ / デヴィッ…

本日の言葉「悟り」

たとえば「解脱」という概念がある。非常におおざっぱに「この世のあらゆる苦しみから自由になること」「絶対に安全になること」ととりあえず解しておこう。これを仏教的、というと不正確なのだろう。仏教の本来の教え、おそらくは仏陀が考えていたこと、説…

読もうと思う本『プロジェクト・ブック』のメモ

プロジェクト・ブック (建築文化シナジー) * 作者: 阿部仁史, 本江正茂, 小野田泰明, 堀口徹 * 出版社/メーカー: 彰国社 * 発売日: 2005/03 * メディア: 単行本 http://d.hatena.ne.jp/asin/4395241018本日古本屋でゲット。さっそく最初のページを繰ると: ■…

お金の話。クレジットカード誕生の歴史

最近、マネー、お金とはいったい何なのか?ということがしきりに気になり いろいろ本を漁っている。せっかく読んだので自分用のメモ。クレジットカードって1958年の実験で始まった結構新しい存在なんですね。 最近のお財布携帯などのいわゆる電子マネーとの…

ITエンジニアのためのビジネス書10冊

ITアーキテクト誌2008年Vol.17最新号 http://www.itarchitect.jp/mag/ は 『クラウド・コンピューティング』とともに『ITアーキテクト必読!ビジネス・センスを養うための20冊』 を特集しているのでぜひ参考にして欲しい。わたしもアンケートに答えたのだが…

2007年のマイベスト本

あけましておめでとうございます。 今年はぜひともScalaおよび関数型言語の日本における実践元年にしたいものです。昨年出版され読んだ本の中から勝手にベスト3を発表。 ●まずは一般書に関してのベスト3。 1.生物と無生物のあいだ 福岡伸一 講談社現代新書…

世界最古の建築理論家ウィトルウィウス

Wikipediaを見ていたら、なんと紀元前1世紀にはローマ帝国に世界ではじめての建築理論家が 生まれたことがわかる。『建築十書』といも言われる書物『建築について』De Architecturaを書いているんですね。 マルクス・ウィトルウィウス・ポリオ(Marcus Vitru…

新刊じゃないけど

「科学者という仕事」(酒井邦嘉 著)中公新書2006 「東大式絶対情報学」伊東 乾 (著)講談社2006

とりあえず新刊

◇『なぜヒトの脳だけが大きくなったのか 人類進化最大の謎に挑む』(浜田穣/講談社ブルーバックス) http://www.bk1.co.jp/product/02748634/p-moriyama0044 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406257540X/sfsciencebook-22/◇『進化しすぎた脳 中高…

自分で思いついた標語ベスト3

1.モノ言葉(オブジェクト指向言語)から「もの・こと・ば」のモデリングへ 2.概念コラージュによる直接モデリング 3.Jude一直線(某製品の宣伝コピー) 番外.3大編集者: 三浦雅士、松岡正剛、粕谷一希

新刊:分類の本、数学の本

◇『知の分類史 常識としての博物学』(久我勝利/中公新書ラクレ) http://www.bk1.co.jp/product/02746191/p-moriyama0044 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121502361/sfsciencebook-22/◇『完全図解周期表 自然界のしくみを理解する第1歩』(ニ…

4巨頭の建築家が住宅を語る

磯崎新・安藤忠雄・藤森照信・伊藤豊雄「住宅の射程」TOTO出版(2006) という本が知らないうちに出ていた。安藤と藤森という組み合わせで何が出てくるか。 興味深い。この4人にさらに、井上章一を含めてくれていたら完璧だったのに…

翻訳と日本語

日本語で翻訳を行うということに関する傾聴すべき言葉 http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/koten/bn/Kant.html

大塚英志が小泉八雲本

わたしが注目している同世代評論家である大塚英志の新刊 しかも私の好きな小泉八雲を扱っている。楽しみ。 「捨て子」たちの民俗学―小泉八雲と柳田國男 * 作者: 大塚英志 * 出版社/メーカー: 角川学芸出版 * メディア: 単行本

モデリングが得意な人はSF好きか?

森下一仁「思考する物語 SFの原理・歴史・主題」東京創元社(2000) はすごい。ここまで深くSFというものを明確に定義しようという野望は 著者の愛以外の何ものでもあるまい。感じ入ったところを以下に3箇所ほど引用。 しかし、著者の愛には申し訳ないが、以…

神社の系統樹 ―― 新書で2冊も

三中大先生日録からの引用です。 http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/diary.html 戸部民夫『神社のルーツ:血統から探る「神様ネットワーク」』(2006年12月26日刊行,ソフトバンク・クリエイティヴ[ソフトバンク新書026], ISBN:4797333626)各「神社ク…

2006年の10冊

○まずは仕事のソフトウェア関係から:4冊 ユースケースによるアスペクト指向ソフトウェア開発 ヤコブソン他 翔泳社 プロブレムフレーム ソフトウェア開発問題の分析と構造化 Michael Jackson 翔泳社 ソフトウェアエンジニアリング論文集80's デマルコ・セレ…

「歌う」という言葉の語源

西郷信綱『梁塵秘抄』ちくま文庫p.26 によれば、 クルト・ザックス『音楽の起源』において 音楽史家はいう、 「ということは、胃から頭にいたるまでのほとんどすべての筋肉の働きを必要とし、さらに未開人の場合には手や腕までが用いられる。原住民は、手を…

宮崎市定翁が見立てる明治維新における薩長の功罪

宮崎市定『古代大和朝廷』ちくま学芸文庫には不思議なことに、一番最後に 「幕末の攘夷論と開国論--佐久間象山暗殺の背景」 という論文が入っており、これが歯に衣着せず宮崎節が炸裂していて痛快である。 日本の幕末維新史は、長い間、いわゆる明治の元勲た…

新刊『境界知のダイナミズム』

瀬名秀明・橋本敬・梅田聡『境界知のダイナミズム』岩波書店 暗黙的な“カテゴリー化”の問題というのが気になる。

松岡正剛の新刊

『17歳のための世界と日本の見方』(春秋社) という本がでるらしい。帝塚山学院大学の講義「人間と文化」の採録をもとに再構成とか。

宮崎市定『古代大和朝廷』めっちゃ面白い

ちくま学芸文庫で出て買い置きしていたもの。 さすがにシナ・アジア史の碩学となると日本の古代史に対する見方も 非常に視野が広くクリアな展望が開けてハッとさせられること幾たびか。 特に「記紀をどう読むか--日本上代史の素描」は日本の弥生から古墳時代…

ついにMeyer本第2版が出た!酒匂さん偉い。

なんとあのオブジェクト指向の世界のバイブルにして枕本とも呼ばれた Bertrand Meyer『オブジェクト指向入門』の第2版が さらに分厚くなって(翻訳で904ページ)、 しかも上流モデリングやモジュール化の原則の整理や 並行性に関する強化を図って内容も充実し…

共同体と自然とのファシリテータとしての天皇

『一万年の天皇』上田篤(文春新書2006)読了非常に刺激的な日本論であり天皇論である。天皇の位置づけが非常にクリアに人類学的なシステムの変遷として捉えられており,それが日本人の心情といかに密接に結びついているかが説得的に語られている。しかし,本…

阪神大震災に関する上田篤の記述のメモ

阪神・淡路大震災に関する重要な記述なのでメモ。 ただし,残念ながら自分で事実が確認できているわけではない。 上田篤「一万年の天皇」文春新書(2006)のあとがきから...ことは,ある東京の雑誌社から震災の記事の原稿をたのまれたことに端を発する。 そこ…

今年見落としていた本10冊

毎日新聞書評欄2006年「この3冊」を見ていて気づいた 今年見落としていた本10冊 ザ・ペニンシュラ・クエスチョン 船橋洋一日本近代技術の形成 <伝統>と<近代>のダイナミクス 中岡哲郎江戸の怪奇譚 人はこんなにも恐ろしい 氏家幹人赤ちゃんは世界をどう…