神社の系統樹 ―― 新書で2冊も

三中大先生日録からの引用です。
http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/diary.html


戸部民夫『神社のルーツ:血統から探る「神様ネットワーク」』(2006年12月26日刊行,ソフトバンククリエイティヴソフトバンク新書026], ISBN:4797333626

各「神社クレード」ごとに,特徴・発生・発展・祭神に関するクレードごとの共有[派生?]形質が記され,そのクレードに属する神社が列挙される.この形式で全編が体系化されているので見通しがよい.各章は高次クレードに対応しているのか.


宮元健次『神社の系譜:なぜそこにあるのか』(2006年4月20日刊行,光文社[光文社新書251], ISBN:4334033512).キーワードは「自然暦」

地理的なパターンに,現存する「神社の配置」を当てはめて論じるという内容だ.かなりムリをして言えば,汎生物地理学的なパターン配置の発見とか分断生物地理学でいう代置パターンの発見みたいなものを目指しているのだろう.