世界最古の建築理論家ウィトルウィウス

Wikipediaを見ていたら、なんと紀元前1世紀にはローマ帝国に世界ではじめての建築理論家が
生まれたことがわかる。『建築十書』といも言われる書物『建築について』De Architecturaを書いているんですね。


マルクスウィトルウィウス・ポリオ(Marcus Vitruvius Pollio−紀元前80年/70年 -紀元前25年)


この世界最古の建築書『建築について』において
驚くべきことに、もうウィトルーウィウス自身が
建築の成功について


   「技」ではなく、仕事が社会ともつ相関性 の重要性


を謳っているとは
世の中とは進歩しないものだなぁ、と切実に思う
サクラ満開の春の午後であったことよ。


なお、ラテン語原典からの翻訳も出ているみたい。
東海選書 ウィトルーウィウス建築書 <普及版>;森田慶一訳注;東海大学出版会;1979/09/28
ちなみに、10書のタイトルだけ挙げておく。


第一書 :(建築の職分と諸技術の領域について、城市と城内の敷地の配分)
第二書 :(材料の自然性;工事に用いられる方法、自然元素から組成されている特質)
第三書 :(不死の神の聖なる殿堂の布置、様式、外観--イオニア式)
第四書 :(様式、外観--ドーリス式、コリント式)
第五書 :(公共建築の布置)
第六書 :(私人の住家のつくり方とシュムメトリア)
第七書 :(仕上に関して)
第八書 :(水について)
第九書 :(日時計
第十書 :(機械の原理)